明治二十六年八月三日
諸方より雨乞い願いに来るに付、心得のため事情願
さあ/\尋ねる事情/\、尋ねにゃならん。尋ねにゃ分かろまい。尋ねる処理の諭し、これまで事情皆話伝えてある。修理肥という、修理肥はこれまで無けにゃならん。修理肥はこれまで始め掛けたる。どんな処どうしてもこうしても、成らん処どうもならん。どうでも成らん処、芯から頼まにゃならん。芯から幾日いつにと仕切りた話出け難ない、語り難ない。人間たる処、たすけ一条、何処へどうしてなあ、何処へどうしたらよかろ。何処へ運んでも救からん処よう聞き分け。何処から言うて肥仕方無い。人間痛み悩み、ならん/\中から運び、身の処自由ある処、これ話してくれ。雨が降らん/\。どれだけどうしても、祈祷しても自由ならん。よう聞き分け。一時救けにゃならん。救けにゃならんのに、たすけ何故無い。善き理ばかり通りて居る者ばかりではならん。話聞き分け。これまで伝えてある。どれだけ成らん/\中、珍らしたすけ頼めば、一つ事情頼めば一つ印、何程頼めど、善き理ばかり頼めば叶うまい。そんなら雨乞いする、雨あると言う。これどうもならん。これだけは話して置こう。よう聞き分けてくれるよう。