明治二十六年七月二十六日
増野正兵衞身上願
さあ/\尋ねる事情/\、まあ一寸には身に障る。どんな事情があると言う。諭したら、何も案じる事要らんと諭したる。暫く事情身上に掛かる。身には何も案じる事要らん。日々どんな事も皆んな掛かりて来る。嬉しい事情もどんな事も、日々に遁れるに遁れられん事情も掛かる。日々勤まる。又一日経った/\。案ぜる事は無い。楽しみ一つの理を治め。未だ/\半ば/\の道である。どういう事もやり掛けたらやらにゃならん。治め掛けたら治めにゃならんが一つの理。今年に行かにゃ来年という心を治め。一日の処にて朝という、昼という、順序運びくれという。道が掛かる。どんな道が掛かりて来ても案ぜる事要らん。遠く所からどんな事持って来るとも分からん。どんな事始まるとも分からん。どんな事来ても元一つの理によりて治める。日々剛気の心を以て治め。うたていなあという心を持たず治めてくれるよう。