明治二十六年六月十九日
平野楢蔵身上願

さあ/\尋ねる事情/\/\、身の処に心得ん。又一つ事情、一寸事情諭するがよう聞き分け。身上の処にて一寸心得んと尋ねる。そら案じる事要らん。案じる事要らんが、万事の処思い掛け事情喜んでくれる事運ぶ。一時も成らん処皆であろ。これ聞き分け。又諭す。一時救けてやりたい、一時救ける事出来ん。これ皆の中へ伝えて、これまで見遁して/\どうしてなりと、だん/\見遁しまゝある。よう聞き分け。一寸始まり掛けたら、どういう理始まるとも分からん。見りゃ怖わき、聞けば恐ろしい、これ怖わい、三つ理迫り、放っとけばなあ他になあ。これ聞き分けにゃならん。人間かりもの説いて居る。かりもの聞き分け。成程かりもの聞いて芯を定めて居る。十日三十日聞かせる事知りて居る。かりもの聞き分け。これ伝えてくれ。日々力があり身は達者である。喰べる事出ける/\なれど、人間反故同様。かりもの聞き分け。うっかりしてはならん。だん/\伝えたる。かりもの心に諭したる。皆聞き分けて居る。かりものあれに違いない。それからかりもの思う事する事分かれば押せる。かりもの諭せばほんにかりものや。めんめんのものなら出けん事聞き分け。又諭す理諭せば世界同じ。何処も悪い事ない。皆人に難儀掛け。これ我が身が身に難が掛け。これ/\諭す台と言う。その場うゝかりして行けば行けるものや。これ聞き分けて、めん/\尋ねる事情は案じる事要らんで。すうきり案じる事要らんで。

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