明治二十六年六月十二日午後
席御運びの後にて火鉢の所へ御坐りなされて御話

さあ/\火鉢はすっきり要らん。これまで知らん間は見容して来た。何席事情々々自由諭す処に、火鉢なんか出けやせん。運ぶ事情に煙草など一つも吸わさん。乱れてならん。この場は始めるため、何か伝えて、独立出して運んで居る処、すっきりする処の成り立ちと言う。始まる処すっきり運んで了う。そうして、悠っくりするがよい。運ぶ間に火鉢要らん。前道と変わってある。今日は見苦しいてならん。今日までと言う。よう思やんしてみるがよい。

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