明治二十六年五月十一日午後十一時五十分
刻限

さあ/\/\、どういう者を連れて戻るやら知れん。早く返事をせにゃならん。返事の中にどういう事、この世始めた無い事あって、これが難しい。難しい中にあらあらの道がある。どういうもの今の一時事情、始めた一人、大変苦労した。我が身我が身の心を出して、事情始めた残念さ。だん/\道を早く取り替え、だん/\諭し通り、伺い通り、どんな事でもこんな事でも危なきは無いと知らしたる。なれど伺いさしづ、諭の理を消して、めん/\心の理を拵えて、暗がりの道。めん/\それ/\怖わき恐ろしきの道を知らず知らず、めん/\結構思わく通り、よう聞き分け。数々の中に苦労集めて始め掛けた事情いかなる事も、千里跨がる一つの道、よく/\の道、心を改め替え。人間というは今日までの日は分かるであろ。明日日の事は分かろうまい。怖わき危なきの道は分かろうまい。怖わきは知ろうまい。一つの事情もよう知らず、万事心限りの道は知ろうまい。側なる者も、曇り一つの道を知らんが、早く取り替え。まご/\の心は要らんでな。これまで互い/\運んで置いて、暗がり知らんか。明日日から見せて通るが神の道。いかなるも聞き分け。

FavoriteLoadingお気に入りに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です