明治二十六年四月二十八日
山本利三郎妻コマツ乳細くなるに付事情願

さあ/\尋ねる事情/\、いかなるも尋ねるであろう。又一つ尋ねて分からんであろうまい。事情諭したら、必ずいつ/\と言えば生涯と言う。これ定めばあたゑは無うなる事は無い。よう聞き分け。あたゑがありて日々であろう。どんな者でもあたゑがある。何がどうせにゃならん、こうせにゃならん、こら言えん。言えん理聞き分け。これまで長らく事情、ころりと事情取り替え。どんな事情も諭すは内々と言う。あちらこちら寄り集まりて、内々事情定め変えて事情聞き分け。それ/\にあたゑ、あたゑありてあたゑ無い。温いも寒いもあたゑ。此処もこう、何処もどう事情あろう。めん/\事情、小人あたゑどうと、めん/\事情取りて、成程というは、事情心一つ理によって、あたゑ無うなる。不足なる。これ言えんで。よう聞き分け/\。

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