明治二十六年三月十九日午前二時十分
事情の願
さあ/\その内にだん/\諭するによって、尋ねる処諭する処、未だ/\の事情である。しっかりした者やなけりゃいかん。これまで思うように行かん。その筈や。内へ戻りたら一寸も戻りて来ん。又一人の者肩凝りて居る。もう帰りそうなものや。これではどうもならん。万事の処協議して、しっかりした者付けてくれにゃならん。何時でも受け答えのする者、付けてくれにゃならん。これまでにも諭したる。これだけ何でも彼でも頼み置く。一人は放って置けん。姉弟は三人揃て居るなれど、若い者は行き届かん。誰がよかろ。守があちらへ一人、こちらへ二人、掛け替え掛け替え、先繰り/\事情が上りて来る。あちらは当分俺も/\と言うであろ。なれど今一時どうもならん。何か守護するから、話々で固まって来た道やから、未だ/\固めにゃならん。刻限外れば何を聞いたのやら分からん。番と言えばほんの番だけ一つ。何かの処聞き容れてくれ。番とはころっと違う。番なら外に居るも同じ事。今までのように、まあ/\集会々々の上で一月遅れ二月遅れるような事ではいかん。未だ/\機嫌損ねたらどうもならんで。刻限さしづに間違い無い。刻限もさしづも間違っては何にもならんで。番だけなら外に居るのも同じ事、暫くの処ちゃんと決まれば、すっきり分けて了うで。さあ/\これまでの処、さしづ刻限の処、集会々々で遅れた。なれど取り替え運んだる処、ちゃんと出来上りたら、玄関に札を控え、何時でも受け答えの出来るよう、守りてくれにゃならん。しっかり刻限の理も運ぶ。一日替わりでも構わん。どんな者でも受け答えの出来る者、暑い時は暑い、寒い時は寒いと言う。席は、奥でちゃんと控えて居るのやで。大層と思えばならん。存命から話してある。刻限に裏表裏表、これが一つ表と言うたらどんな事でも表や。表なら表役を付けにゃならん。表役と言うたら台やがな。話し掛けたらどんな事話すやら分からん。一時処行こうまい。今の処借りて来んと、すっきり出け上りたら、定めてくれにゃならんで。今の処仮家々々、仮は仮だけ、入口は/\、取次は何時にてもはいと言う。一時の処にて届く。そこで日々書くのが急がし。又こういう事を言い掛けりゃ又々急がしなる。これよう聞き分けにゃならんで。打ってみにゃ取ってみにゃ知れん、というようでは何にもならん。万事抜け目の無いようしてくれにゃ、どんな事でも分かりゃせん。これぐらいな事あろまい。さしづ通り皆合うてあるのやで。分からんというは合わせんから合わん。分かり掛けても分からんようにするから分からん。十のものなら二分三分のものや。十のものなら十二分にもせにゃならん。掛かり掛けて居る普請の処、早く十分急いてやってくれにゃならんで。どっからどんな者来ても守護するから、何も恐れるやない。こちらから先に言葉を掛けにゃならん。高山に十分にをい掛かりてある。どういう事になるとも知れん。何時どういう所へ駈け付かにゃならん。遠い話やないで。これ一つ急ぐ。難しい事言わん。又一つこういう事ではどうもならん。姉弟の中に曇りて/\曇る処ある。姉弟の中分けてくれにゃならん。これはさしづ通りすれば粗相無い。なれどめん/\の理を立てゝはどうもならん。これ年々先の事情、道も同じ事、十のものなら三分通りや。半分通れば十分。どんな者もこんな者も、番さえして居りゃこれでよいわ、ではどうもならんで。