明治二十六年一月二十一日
中山会長外四名東京より御帰り下されしに付事情の御願

さあ/\尋ねる事情/\、前々以て事情一つ出越したる処、入り込んで事情と諭したる。一寸掛かりという、掛かりというは分かり難ない。何たる事さしづ、一つはどういうものとだん/\送りたる。日柄後々一つ事情が分かる、二つ分かる、三つの理重々理治まる。一時の理であろまい。遠く諭したる、いずれ日がある。どうでもこうでも通さにゃならん。道の理によって危ない処から一つどう、一つ道の掛かりというは危ないもの。一寸の掛かりという、あちらも一寸、こちらも一寸掛かり、踏み被る処怪しい処、一寸入り込んで一つ代理と言う。どうでも代理でいかん。遅いか早いか出にゃならん。埋ってある処満足知る知らんの理に治めてある。一寸の理治めて置いて、それから始める始まる。一寸には行くやない。一寸に行くようでは一寸の道と言う。だん/\海も越し山も越し、ろくぢの道を付けるは、一寸には行かん。これでもなあ、尽したなあ、尽した処重々思い付いたるは付けにゃならん。これまでだん/\の事情尽した理はどう成ると思うた処から、一日の日何でもないもの、ようおうて一つの理、皆連れて通るが天の理。連れて通って心の道は世界と言う。どれだけ言い含めた処がやゝこしいと思えば、入り込んで働けばいかなる道も付けにゃならん。ようこそ、事情理を運んでくれた。身に障りも無く、一日の日には、さしづ一つの理はどういうものと思うたやろ。これより治め掛けたら又治まる。治めにゃなろまい。皆々心を揃えて十分楽しんで事情と言う。もう危うき道は無いで。

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