明治二十六年一月九日
上村吉三郎咳出るに付願
さあ/\尋ねる事情/\、身上一条の理を尋ねる。いかなる身上事情と言えば、重重聞いて治め居り、又先々速やかなる諭する理という、又めん/\身上一寸心得んという、どういう事であろと尋ねる処、尋ねば一つ理重々諭そ。諭す理は生涯心という、一時道という、これ聞き分けて、旬を改めてよう聞き分け。長らくという、いかなる理、いかなる道、どんな理、どんな処でも通りて旬見て改め。身上不足なれば楽しみあろまい。速やかならどんな事でも嬉しいという。どんな事あろが、案じれば日々心に掛かりて事情と言う。よう聞き分け。これまでの処から、だん/\思やんして今一時という、身上第一。身上不足あれば楽しみやない。悔しむ理尽すれば、案じではない。いかな事思えども一時ならん。めん/\一時始めてすれば、世界治まりて一時と言う。今までこうと言うた理、こうと言うてこうの理、日々積んでとさしづして置こう。