明治二十五年十一月二十九日
大江正之助五十八才身上願
さあ/\尋ねる事情/\、身の一つ事情、理を尋ねる処、よく事情聞き分けねば分かり難ない。身上不足なる。又不足だん/\増す。よう聞き分け。皆元事情、理を聞いて事情始め掛け、尽し掛け。これは十分受け取る。又受け取らねばならん。ただ言葉優しいだけさい、受け取らねばならん。だん/\運ぶ理は、受け取らねばならん。受け取るが理なれど、よう聞き分け。身上不足なる処、よう聞き分け。一つ運ぶ一つ尽し、遠く歩み中にどうと更々持たず、よう聞き分け。内々大変危なき怖わき事情ありて、大難小難と言う。これがだん/\尽した理やと、心に些か持って内々それ/\事情。第一これ聞き分け。又一つには、世界という理見分け聞き分け。なか/\どんな理もある。万事聞き分けて、順を改めば、踏ん張らにゃならん。又又しいかり通らにゃならん。これ諭し置くによって、内々聞き分けて、たんのう定めてくれるようと、さしづして置こう。