明治二十五年十月四日
山田亀吉長女いちの身上願

さあ/\尋ねる事情/\、小人一つ事情の処尋ねる。どういう事であろと尋ねる理は、重々聞いて居る。なれど、身上判然ならん処尋ねる。しん/\内々聞いて満足。事情は世上見てたんのうせにゃならん。身上こうなりたるのに、何故たんのうと言う。なれど、よう聞き分け。あちらにもある、こちらにもある。皆聞いて居るやろ。その事情から聞き分け。成るもいんねん、成らんもいんねん。事情と思っても、成らんがいんねん。これ聞き分け。案じる事要らん、案じてはならん。しっかり聞き分けてくれるよう。これだけ諭してくれるがよい。

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