明治二十五年八月十四日
斉藤治良兵衞六十三才山岡ウタ五十一才縁談事情伺(丹波国)

さあ/\尋ねる事情/\、さあ/\遅いと言う早いと言う。遅い早い言わん、一つの処言う。それ/\日々の処に、事情思わく通り尋ね出る処、どういう事であろう、どうしたものであると尋ねる。尋ねば諭そ。遅いが遅いに立たん、早いが早いに立たん。事情心通り、心へ通りて、それ/\の道がありて道は治まる。道がありて世界も分かる。事情心通り許し置こう。さあ/\許し置こう/\。

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