明治二十五年十月一日
山本コマツ身上の願
さあ/\尋ねる事情/\、身上に不足なりて一つどうという、いかなると思う処聞き分け。どういう事思えども、何を思えども、身上不足なりて楽しみあろまい。これから心定め。成程心定め。今一度やあろうまい。何度事情、何程思えども、楽しみあれど、身上不足あれば楽しみとは言われようまい。よう聞き分け。どういう事聞き分けるなら、一時やあろうまい。遠い所やない。山を越え、国を越え運ぶ理を思え。めん/\いか程思えども、心の理によって思うようの道無い。必ず心定め取り直し、これだけ諭すによって、又々夫婦とも/\寄って聞くなら、よる/\の理に諭し置こうと、さしづして置こう。