明治二十五年八月七日
増野正兵衞世界でいう、こり病という様な障りに付、前さしづ押して願

さあ/\尋ねる処/\、身に一つ事情、又候身上々々、だん/\一つの理が変わり、身は案じるようになる。身上案じる事は要らん。事情このやしきどういう事話し掛け。これまで何度もすまいとて成るよう、一つの理成る。どうか思やん。内々事情言うまでゝない。取扱い万事どんな難しい事でも案じ無き、一つも難しい理は無い。諭す理は放って置いても出来て来る。出来るは理を以て掛かる。どうであろう。どんな事も時節天然で成る。内々ぢば一つどうしよう、こうしよう、人間心定めははあとなる。何度何遍やゝこしいな、煩いな、諭し話通り違わん。身の一時の処、一落という。一落と言えば楽しむ、緩むという理は無い。よう聞き分け。普請切り無しといえど、時には三十日や、五十日や半季休まにゃならん、その時深き働く心を以て、一日の仕事無くては居られん。来ぬ者に来いとは言わん。来る者に去ねとは言わん、という証拠出してある。又々道に聞いて置かにゃならん。どんな事するにも、案じる事要らんで。案じてはならんで。

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