明治二十五年七月二日
本月五日より御墓所工事着手の願

さあ/\尋ねる/\処、尋ねば一つ事情諭して置く。掛かり掛けというは、皆前々以て地所思わく、事情明らか許したる処、一時開き掛ける処、尋ねる処重々許し置く。これだけという所すっきり開き、どういう事にして、こういう事にしてと、一つであろう。まあ一時これはこうかいなあ、ほんにこれかいなあ、所というはいついつまで印という。小さい木を植え掛ける。そこで立派な事は受け取れん。何故受け取れんという理あろう。受け取れんというはよう聞き分けて、これ一つ注意、一つの理に諭し置く。広く地所、これかいなあ、葬り地かいなあ、と思い/\、明らか事情が栄えると言うて諭し置く。随分するに出けんでもない。なれどぢば/\諭したる、又、諭して居るやろ。掛かり掛けというは、今日と順序定めて、心勇んで掛かりてくれるよう、さしづし置こう。

FavoriteLoadingお気に入りに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です