明治二十五年五月二十四日
村田慶蔵身上より檪枝村の堀内与蔵家内引き取りの事情願

さあ/\だん/\の事情を以て尋ねる。身上一つ、又一つ日々という。どういうもの、大抵は諭してある。一つ/\の理を聞き分け。心それ/\の事情、今一時尋ねる処、よう聞き分け。何遍の理に諭せども、心の理によりて暇が要る。今一時事情運んでならん事はあろまい。年々の事情、いかなるで成ったやろうという理、さらさらの理に持たず、又一つ運ぶ事情、尽す事情たゞ一時では身上不足の理、日々内内には一時に治まる事出けん。何故出けんという。この道一つという、言葉一つの理で治まる。内々いんねんの理も鮮やかと言えば鮮やか。どれだけ尽す運ぶ。いんねんという、よう聞き分け。いんねんも無く、心も鮮やかなれば、見も鮮やかという。そこで内々たんのうの理を治める。ようこれだけ諭し置こう。

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