明治二十五年五月十八日
村田長平の事に付又小人慶蔵身上に付、桝井政治郎家内共に村田内へ引き寄せの願
さあ/\だん/\と尋ねた。だん/\諭したる。たゞ/\の道、行く/\の道はほのかに聞いたる道やあろうまい。身の内不足なる。どうも分かろうまい。一時通り難くい。なれど聞き分けば随分通れん事情でない。よう聞き分け。一名二名で成り立ちた道やあろまい。内々話しやい。だん/\諭して一つの道も治まり、又理を諭して治まれば、身の処治まる。だん/\成程の理治まらにゃならん。その場/\の理聞き分け。一時にどう/\とは行こまい。なれど追々の事情、追々という、一つ治まればだん/\の道という。これ一つ聞き分けにゃ分かり難ないで。