明治二十四年九月五日
増野正兵衞いんきんにて夜々痛みかゆくて寝(やす)む事出来ざるに付願
さあ/\事情身の処、一時尋ねる。どういう事でも案じる事は要らん。身の内、内内事情、何ぼ日々事情、思う変わりてどんだけの事情、一時身に案じは無い。身に心、それを一時の道、どんな事も掛かる心得。何程計り難ない。十分不足思うまい。不足これ日々運ぶ処の理、もう成らん事情、どれだけ何程楽しみ、心に治まり着き難ない。成らん日々の理、越す処の理、身の処案じ無きよう。どれだけ案じんよう。どういう事あろう、どんな事、成程の理が心に運ばにゃならん。内々それ/\順々。何でもどう仕難くい、一つ二つあろう。身の処不足。一日々々集まる。それだけの日々の理に治まって身の治まり、世上一つ万事治まり。身の案じ無きよう、しっかり治めてくれ。