明治二十四年七月
増野正兵衞身の障りに付伺

さあ/\身の処、事情内々一つ、どういう事であろうと思う。何にもほんに聞くだけ聞いて治めて、こちら聞くあちら聞くは、一条という。これまでの理、一日の日、一日の日は聞く。一日の日治まる日あれば、後、成るも一つ成らんも一つ、出来る理を大丈夫に持って、一名一人の心を運ぶ。一名一人夜々運ぶには大層、十分の理を諭し置く。心安心なる。神は心配の道は通さん。日々朝一つの理、後皆一つめんめん、一名一人の心思うたとて行きやせん。大き心を持って心配せんよう。始め掛けたら、日々親にしっかりと抱かれて居るも同じ事、この事情さえ持って、何にも案じる事は要らん。

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