明治二十四年七月
増野正兵衞並びに道興の障りに付伺
さあ/\尋ねる事情/\、身の処尋ねる処、身の処一度二度、一寸事情さら/\持つ。小人身の処心得ん。又候一つの心、日々の処尽す運ぶ処、日々に受け取る。日日に受け取る処、身の不足思うは理である。思う理さら/\持たず、身上は案じんよう。元でだん/\の話、一時なると思わずして安心、よう/\安心、案じると理が回る。事情どういう事を聞き、今の不自由を思わずして、他の処、世界万事の中、一つの理が難儀不自由。親一つの理を以てすれば、治まらん事は無い。よく聞き取ってくれ。