明治二十五年三月十日夜十一時
本席身上胸切なみに付願
さあ/\一寸知らし置く/\。どうむならん、知らし置く、どうむならん。もうこれ今日や昨日やない。日々の処々、さあ運び掛けたる処、かれこれの道や。運び掛けた。一寸には事情分からん。事情未だ/\事情早い/\。一寸始め掛けたら追々という。始め掛け。追々一時々々と言えばどうむならん。せん事はどうむならんでならん。事情にこれ、幾日後より身に掛け、日々に運び、よう/\の日、そこえそこえと言うてあろう。中の/\話、又々話、どういう事も急いたらどうむならん。急いたらどんな事になるやら分からん。急かずして追々心を以て一寸話し掛けたらどうもならん。そこで身が急く、気分悪なる、どんとする。一日二日の間それ/\事情運び、又一つ急ぐ。どうむならん。一寸抑えにゃならん。心急いたとて身がどうむならん。皆々話しようて一日も早く知らしたい。今日までどうなりこうなり運ぶ。身上に一つ障り付いたら、幾日々々障りありたら、どんなに急いたてどうもならん。運び/\、日々治まり、急いたとて身上障りどうもならん。案じる事は要らん。いつ/\まで事情聞いて居るであろう。その日/\取り決まり、事情暫く許し、いつ/\までよく聞き取りて置け。今日もよいは/\と見許して、見遁して身の内一寸身の処から知らし掛けたら、一日かと思えば二日三日、よう聞き分け。何とも無くば働きましやと言うような事ではいかん。じいと切りが無い。見遁して置けばどうもならん。何程どうしたとて、多くの中、話一つの理で世界だん/\の道。日日の事、よう聞き分け。互い/\の話、笑い/\の話すれば同格。一寸ならん。あちらから話する、一つの理を見て、日々の事情も、よう話しようてくれねば分からん。さあ/\まあ一寸話、一日の日からこうと言えばどうである。一日の日明日一日許す。明日から定めてくれるよう。よう聞き分けくれ。何でもなくば何でもない。あちらへ走り、追い歩き、運ぶ/\、行く/\何人とて行く/\。運び掛けたとて理が立たにゃどうむならんで。