明治二十年
西井徳重五十四才身上願
さあ/\身上一つの処、心得んの理を尋ねる。尋ねるから、聞かそ。どうせこうせ言えん。言えば、早く分かりてよかろ。どうせこうせは言わん。身の処、分かる分からん。案じ一つの道にばかり/\、未だ/\案じの理は無いで。この理を聞かせ。案じては案じの理が回る。これまでの処、どんな案じの道も通りた。分かり難ない。見せねばならん、見にゃならん。一つの栄える道、一つもう一段々々と思う。なかなか一日なりとと思う心に一つの理を分からんやならん。心の発散せ。案じてはどんならん。結構の中に、心に掛かる。速やかの心定めよ。