明治二十五年二月十一日
鴻田藤三郎の伺
さあ/\尋ねる事情/\、尋ねる事情、身に一つ事情とんと心得ん/\から、楽しみどれだけ事情、身に事情思い楽しみなろまい。何も案じる事は要らん。長い間不自由は何も無い。これは十分あたゑ、身上という理がある。世上の理を見て、他に一つ親族仲好う行くようの理を治め。身の内清水、内々たんのう言うまではあろうまい。どれだけ身上不足分からん。心に大き事情を持って、それ/\よう聞き分けて置け。案じやならん。成るよ行くよ。分かってならん事をせえと言うでもあろうまい。