明治二十四年十二月十三日
田中菊次郎四十三才身上事情願

さあ/\身上一条尋ねる。いかなると思う。どういう事である。十分の中と思う中に、一つ分かり兼ねる。どういう理で分かり兼ねる。知らず/\は、これまでという。一つ改めて尽す一つ/\分かろまい。一つ諭し難くい。今一つの理やあろまい。一つの事やあろまい。一つの道やあるまい。人間は、思えば思う理がある。それより身上不足なるというは、打ち忘れるより外は無い。これまで皆知らず/\のいんねん、これいんねん見てたんのう出けやせん。なれど、いんねんというは、いろいろある。これ聞いて、たんのう一時どうではあろまい。なれど、余程大層。よう聞き分け。身に不足あれば、楽しみがあろまい。又一つ、これだけ尽すのに何故不足と思わず、又安心通りて世上一つの理という。これ一つ諭して、早くという。

FavoriteLoadingお気に入りに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です