明治二十四年十一月二十九日
瀬戸新七伜吉蔵身上願

さあ/\身上の処尋ねる事情、一時の処では何かの処分かろまい。身の内不足どうであろ。道々と思う処、内々分かろまい。分からんければ、よう聞き分けて、事情悟れ。一時の処になりてどうと更々持たず、一寸は難しい事であろなれど、何も難しい事は無い。身の内変わらん事無い。心台と聞き分け。めん/\為す事成らんは、よう聞き分け。鮮やかならんにゃならん。よう聞き分け。成らんやない。なれど、成らんというは、心後や先、何たる理さら/\持たず、いんねん事情諭す理から、内々改めば、成らん事あろまい。よう聞き分けてくれるよう。これ一つ諭し置くによって。

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