明治二十四年十一月三日
松尾よしゑ二十才身上事情願

さあ/\尋ねる事情/\、内々事情尋ねる事情、何度の事情に、又一時という。一時鮮やか分かろまい。よう聞き分け。第一事情、小難大難これ一つ。事情長らえてであろ。月々思う運ぶ処、身上一つ事情、案じる事要らん。なれど聞きよ取りよでころっと間違う。どういう事で何が間違うてある。身上一つ不足、どういう事である、思うは理である。よう間違わんよう諭そう。聞き分けにゃならん。案じる事要らん。なれど、いんねんという事情、いんねん諭して居ていんねん分からん。いんねんで為す事ならと言えばそのまゝ。日々皆んな一つ/\、成るもいんねん成らんもいんねん。これ聞き分け。月々や、又やと言うて通りたる間、よう聞き分け。いんねんという、大難小難という。尽す一つ、よう聞き分けば、身上案じる事要らん。

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