明治二十四年八月十五日
小島七五郎四十才身上願(近江国高島郡青柳村大字下小川斯道会第百十八号)
さあ/\尋ねる事情、身の内どういう事であろ。日々の処一つには重々の道を尽す、たすけ一条尽す処十分受け取るなれど、身の内発散せん。事情運ぶ尽す中、どういうものと思う心は更々持たんよう。諭す中、身の内かなの処どうせにゃならんとは言わん。諭する理とめん/\一つの理と心に治めるなら、知らず/\のさんげとも言う。身の内不足あってたんのうは出けようまい。なれど、世上を眺め、どんな者も聞く。見る。これが前生一つの理のさんげとも言う。身上案じる事は要らん。運ぶ中尽す中、どういうものという心は、必ず/\の理に持たぬよう。身上かりもの、思うようにならぬがこれかりもの。日々暮らす中不足無くも身の不足、世上を見てたんのう。身に案じ無く、この理を心に治めるなら、身は直ぐと治まる。