明治二十四年八月七日
里見久兵衞子息伊太郎身上願

さあ/\尋ねる処/\、尋ねる事情/\、尋ねる事情には、余儀無く事情で尋ねる。尋ねるからは、さしづしよ。さしづの理というは、心までのさしづ。心までのさしづはどういう事であろう。どうでもならん、どうでもいかん。いかんはいんねんで、分からんと言うては、救けようが無い。救けようが無いというは、万事さしづ理聞き、万事心得のため、さしづして置こう。身に不足癒らんような事あろまい。癒らんと言えまい。事情は救かるが理。寿命という二つの理が分からん。これさい分かれば、身の不足ぐらい癒らんでない。銘々理で抑えて居るようなもの。気の去らんは何でもない。堪いられんは救けにゃなろまい。しく/\ありて心は散乱とも計り難ない。いんねんの理を治めば、何でもない事である。

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