明治二十四年六月十一日
深谷源次郎目少々障りから願
さあ/\身に心得んという。一つ順々の理を諭しよう。聞いた事というは、十分という。一つ注意という。綺麗な中からどんな理もある。一つには難しいような理もある。むさくろうしいという理もある。何でも天然より治まらんという事情諭しよう。誠程弱いものは無い。誠が天の理という事である。心という事情混りて、心というは取りよ聞きよの理がある。理が混るというと、何ぼ思たとて、治まらせん。難しい早いというは、分かり難ない。誠が天の理である。治まる。早く見定めて順順の事情という。前々にも諭してある。もう僅かの事情の話、話をして心の理を治めにゃならん。一寸には難しいよなもの。二度三度運んで鮮やかならんというは、どうして明らかの事情治めるなら、それ/\諭して治めてくれにゃならんという。
越前の事情心得のため願
さあ/\心通り、こうという事情誠一つ。修理もせにゃならん、修理もせにゃならん。万事心得のために事情諭しよう。さあ/\心通り、こうという事情誠一つ。修理もせにゃならん、修理もせにゃならん。万事心得のために事情諭しよう。