明治二十四年五月六日
山瀬トヨ身上願
さあ/\一寸身の処に心得ん事情、尋ねる事情どういう事こういう事であろうと、不足なる処、何程思えど判然せん事情、何度の事情にもさしづ。さしづという事情聞き取れ。一寸どういう心も思うまい。中に一つ身上の処聞き分けて、一寸何か聞き取れ。身上というは、どうでもこうでもかりもの聞いて居る。諭して居る。諭して居てめん/\悟り取らにゃならん。些かの事が速やかならん、速やか思わん。さあ事情は、成るも一つ成らんも一つ。この理さい分かれば、成ると成らんと一つの理。軽き一つ重き一つの理。この事情からたんのう。重き一つ軽き一つこの事情からたんのう出さにゃ出す理が無い。同んなし人間同んなし神のかりもの。軽き事情重き事情薄き事情、重く事情に軽き事情に運ぶ。この事情さい分かれば、どんな事でも皆分かる。これだけ諭して置く。