明治二十四年三月十二日
抽冬楠治郎身上願(大阪府泉北郡神谷村豊田、抽冬鶴松父)
さあ/\尋ねる事情/\、身の処尋ねる。身の事情尋ねる。幾度の諭、幾度の話すれど、速やかならんと言う。さあ/\運ぶ処尽す処は、日々に受け取る。なれど身に迫る。身の切ない。日々尽す理、これだけ運ぶ尽すのに、どうであろうと思うやろう。いんねんの事情、さあ/\前生のいんねんなら、幾重の理もあろう。身の処に不足あってたんのうとは思われよまい。なれど、世上見てたんのう。たんのうがさんげと言う。これだけ諭すによって、しっかり諭してくれるよう。