明治二十四年十二月三十日
上田平治身上の願
さあ/\尋ねる事情、尋ねる事情。身の処/\、日々の処忘れるに忘れられん事情、まあ事情一つ尋ねる。いかなるも聞き分け/\。身の処に堪えられん事情であろうまい。なれど日々忘れられん事情、これ諭し置く。一時どうという心長き事情、一寸事情いつ/\まで。今年もこう、年が明けたらこう。又々の理を以て寄り来る、入り来るという。身の処堪えられん事情なら、何が頼もしい事情無く、堪えられん事情でなくて、日々忘れられんという。案じる事要らん。何か世界見てたんのう。たんのうは真の誠より出る。真の誠はたんのう。たんのうは直ぐに受け取る。毎日堪えられんと思うは、よう聞き分け。一つ諭す理がある。いつからどうせ、こうせこれ言わん。年が明けたら、今度々々というは心の理である。身に堪えられん事情は世界にある。これを見てたんのう。いつ/\まで今も今もと心言わず、今日は一日やれ/\、一日の日やれ/\言わずして、心にたんのう/\は直ぐと受け取る。第一内々心の掃除々々して、それより誠一つ、いつ/\までと諭し置こう。