明治二十四年十一月十五日(陰暦十月十四日)
前川菊太郎身上の願
さあ/\/\/\事情に一つ心得ん処、さあ一つ尋ねにゃなろまい、聞かにゃなろまい。どういう事さしづ、いかなるさしづ、古き/\知らず道じゃあろまい。いかなる事一寸分かりある。分かり無き知らず/\、これまで第一事情諭する。これまでさしづの理は違わん。よく聞き取れ。人間事情、人間心々々々成るか成らんか、一つの事情、よう一つの事情いかなるも聞き分け。どんな事情諭し聞き分け。分からん理を聞かして皆心治まるで。心日々働く事情治まる事情、ことなる事情である。世上の理も一つ、内々の理も一つ、ぢば本部願う/\道じゃあろまい。さんげ/\道じゃあろまい。口のさんげは要らん。事情身の内なる。成程頼り/\思えども、頼り/\なろまい。めん/\洗い替え/\道々事情通らにゃならん。事情しっかり改め替えるよう。一つにはだん/\事情案じたである。めん/\早く/\注意方、事情あっていかなる事情あろ。後の処道のために尽さにゃならん。一度二度の理は許す、三度の理は許さん。実際の事情諭する。深き事情ある程に。前々事情、前々事情改め。いかなるものである程に。さあ/\始め掛けた。あれでこそ、治めくれるよう。万事一つの心に治めてくれるよう。又取次筆取より聞いてくれるよう。急いで頼む/\。