明治二十四年十一月八日朝
山本コマツの願

さあ/\尋ね出る処、身の処如何であろう。一度ならず二度ならず心得まい。一時治まる理を諭し、一時速やかならん。一度二度三度四度の理、道一つの理を聞き分け。事情夫婦よく事情聞き分け。十分という中とあろ。長らえての道であろう言えば、一つの道具、大変の道具という。一名一つの事情、いかなるを尋ねる処、早く聞き分け。十分の中、たゞ一つの理。又一つには道という、道の中、何たる事と思う。事情は生涯の事情、一時の処に聞き取れ。身上に事情あれば、楽しみはあろうまい。一時身上不足なる処、道具に譬えて諭しよ。新しい道具、何ぼ使うても不足無い。朝から日々結構々々と言う。うっかり聞いては分からん。夫婦の中、人を見るやない、聞くやない。もうこれからという理を改めるなら、生涯という。これ一つのさしづをして置こう。

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