明治二十四年六月十一日
前五月二十九日のおさしづに辺所の話と有之、右は講社にてありや、又は我身にとりて宜しきや、松村吉太郎伺

さあ/\辺所と言うて諭したる、一名一人の身に障りて、それ/\先々事情という。遠く事情どういう事、いかなる理、さあ/\前々以て事情諭し置こう。さあ/\常には、道の理を以て治める。いかなる理も治めるやろう。なれど集まる。急がしい時は、心散乱して、事情というはあわてる。あわてる心は、心違いという、心固めという。それより所々諭して置かにゃならん。遂にはその場の理を以て、人間の心こうせにゃならんと、拵えば、纏まらん事情に成るによって、心尽すならば、胸に持って、その場/\の理を以て治めてくれ。この理、講元周旋へは第一に諭し置かにゃならんで。前々に事情諭し置く。さあ/\先々の処、だん/\急がしなる、忙わしなるで。人間の心を以て、これではこうという事情拵えては、その道が遅くなる、遅れる。万事それからそれへ伝えすれば、怖わい事はない。その場/\の心の理がどうもならん。これだけ諭すによって、それ/\運んでくれるよう。

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