明治二十四年五月三十一日
増野正兵衞胸しんどく又小人身上も障りに付伺
さあ/\尋ねる事情/\、前々に事情諭してある。小人どうでも一つ、どういう事、あら/\の事はっちゃ分かろうまい。一寸に分かろうまい。これ一つ聞いて、他に一つ心に掛かる。今は大事の処/\。第一の心定めさゝにゃならん。心というは、どんな心にもなる。それ/\という。長い心では居られん。互い/\尋ねやい/\、内々にも心得て、日々心という。どういう事で聞き分ける。長らえて道に添え、内内に事情、深き事情、いんねん一つこの理から聞き分け。先々辺所分かる。一時は長い心では分からん。治めてやる理、内々やない。年限経ったる理、まあ/\日々又々送り、つい/\言うてる間に日が経つ。日々に心掛けて治めて、小人案じてはいかん。これまで尋ねる事情諭して置く。そんなら明日というか。そうやない。日日に心掛けて行かねばならん。これだけ諭すによって。