明治二十四年四月二十三日
増井幾太郎身上事情願

さあ/\事情を以て事情尋ねる。身の処幾重の思案、幾重の理。年限という事情は幾重一寸事情諭しよう。分かる分からんは一度の事情。居所が分からん。どういう事であろうと思う。一寸出越して居る。一寸治まりて居る。内々事情で居ろまい。日々は忘れられん事情、未だ何たる事情、それ未だ/\一時鮮やかない。一つ遥か長いは一つ楽しみ、前々事情に諭しある。遥か楽しみ、もう早く治まりそうなもの。めん/\親一つ、長くは楽しみ。急えて一つ事情はいかん。何でも治めにゃならん。心一つ長く事情治めにゃならん。これだけ諭し、又々遥か一つの事情さい治まれば、身も直ぐと治まる。

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