明治二十四年四月二十三日
寺田半兵衞娘コウ咳出で又孫真之助眼病に付願
さあ/\尋ねる処、事情々々にて身の処にて心得んという。心得ん事情、それ/\心得んというはどういう事であろう。身上事情身の処どういう事であろう、必ず案じる事は要らん。すっきり案じんよう。さあ/\一つ話しよう。話というはどういう事であろう。案じんというはどういう事であろう。さあ/\前々一つ又一つ、何にも案じる事は要らん。一つ理を諭しよう。どういう理を以て諭す。一寸の理では分かろうまい。深きの事情ある。一人の処に急く事情ある。急く事情一つありて、一つどういうものであって、掛かる。よく話聞き分け。一人の事情というは、何処へどうして、彼処へどうする。身上治まりたら、話さにゃならん事情ある。これだけ諭すによって。