明治二十四年四月二十日
山沢為造声がかすりて身上障りに付事情願
さあ/\尋ねる処/\、日々に事情に、一寸の事情は何でもあろうまい。身上事情どういうものと思うやろう。身上案じる事は要らん。日々の処であろうまい、月々の処であろうまい。何かの事情聞き取って、めん/\も治まって治まらん。だんだん小人という。どういうものと思うやろう。よう事情聞き分け。めん/\一つの理やあろうまい。一代二代だん/\という一つの理、結構と思うて居る、有難いと思うて居る中に、小人の事情、夜も泣く昼も泣く。何で泣くと思う。一度尋ねてみようと思えど、日々の日に遅れ、よう諭さにゃならん。小人が泣くやない。何か万事早く事情諭したい。何程泣く、何で泣くと思う。これより一つの内々一つ/\早く悟れ。万事一つの理には、一つの理はあろうまい。子の夜泣き昼も泣く。いかなるもたんのう、年々に一人又一人又一人、二三年の間ならばと思う。内々もよく聞き分け。よう帰って来た/\と言うて、先々の処楽しみの理、先々の処は何程の事情とも思わずして、今の一時の処ばかり思う。たんのう一つの理が治まれば、子の夜泣きは無い。めん/\身上も速やかという。早く事情を諭さにゃならん。悟らにゃならん。