明治二十四年三月二十一日
増野正兵衞神戸へ行き、帰りて見れば道興頭に出物に付伺

さあ/\事情一つ、出物どうであろう、一つどうであろうと思う。小人の事情に何があって間違う。何にも心間違わん。なれど小人生まれ更わりの事情、何にも案じる事は要らんと言うて、前々に諭したる。早くにこれだけならという理、案じてはならん。

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