明治二十四年三月十五日
中山重吉事情願

さあ/\尋ねる処/\諭して置こう。しっかり聞き取りて諭してくれい。さあ/\一寸内々の処、狭ばいと一つ思うのに広うする理が無い。どうどして/\と内々思うやろう。なれども元々成るよう行くようと思て来た日があろう/\。他に一つの理を思え/\。人間というものは何ぼでも思えば切りの無いもの。他に一つの理を思え。さあ建家一つの理を思う。めん/\控えという、控えという。他に一つの理を思うて、めん/\心を定め。他の所見れば見る程、聞けば聞く程切り無きよう。他の所運ぶ事情尽す事情と思えよ/\。思うよう/\の道やあろうまい。尋ね出るのは今道初め、元々思え/\。人の事情を以て定め。一寸の事もじいとして置け。

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