明治二十四年一月二十九日午前二時
刻限御話

(増野正兵衞より今晩前のおさしづの様子を本席に御話し下さる時に)半七様のような足は悪ろし、顔色の悪い、医者に掛けんならんような者、あれが播州や東京やの者ならどうや。皆の者やしき内に留めて置くか。どうじゃ。神は抱える事は嫌い/\大嫌い。このやしきは無理しては通れん。通れん事は無けれども、無理しては続かん。皆日々やしき中に通りて居る者は、理があるで。どうしてある。通りて居る理が無くば、中々通ろうにも通れん。さあ抱える事はすっきり要らん。これだけ返えす/\、くどう/\言い聞かして置く。忘れんよう。又捨てゝ置けん理もある。理によって十分抱えんならん者もある。けれど残念々々で暮れた者の事を思うてみよ。神は義理は嫌い。人間の義理はすっきり要らんで。これだけ諭して置く。

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