明治二十年十月一日(陰暦八月十五日)
木村スヱ妊娠中コレラ病に付願(本津)
さあ/\、それ/\妊娠たる処いかなる処、さあ身の内の処一寸に行かんで。先ず先ず道何程の心尽せども、誠の心を尽さねば、めん/\から定めた心、我身大丈夫と思えども、定めた心間違って居る。独りの内より定めた心、身の踏み処十分と思えども、内々の処めん/\定めたる処、ころりと間違って居る。今一つ道定め処踏み止め処、どういう道が見える知れん。道にて道がある。諭す道一つ道が悟る事出けぬ。めん/\定めた道末代生き通りのように思うて居るから、これがころりと間違うてある。一つ中にて今一時危ない怖わい世界見える。見る処仔細一度二度聞いたるなら、聞いただけ見える。一年二年聞いて、この道今世界善悪分かる際心通り見える。そこで取次より言い聞かせ。多くの人の中、あんな人さいあんな人が出ける。神の一条の道を通れば、大難小難で救かる事、押して、道の順序を押して願えば、おさしづ。さあ成る成らんと言えば、一足跳びの一足も、誰と言うものである。日々めん/\今一時神の道順序難しい。いかなる事も心次第。