明治二十年九月十八日朝八時
西井徳重五十四才七月より肩より上悩みに付伺(京都建仁寺町松原上ル)
さあ/\よう聞き分け。何かの事も、身の内処、かりもの処聞いて居る。聞いたとばかりで理を聞き分け。理を聞かす。聞かした事向こい聞かす。身の内処どうしたら癒る。胸三寸話を聞いて、身の内の処発散する。これよう聞き分け。めん/\身の内障りて、胸の内三寸、我がもの。難しい事言わん。誠というは天の理である。誠より外に受け取る処無く、一寸は、この理が分からん。自由自在というは、誠な理から現わすのや。内々の処、誠一つの道、これが第一。一つの話をして置く。