明治二十三年十一月十日
柴田弥兵衞妻たき十七才願
さあ/\だん/\の事情は、諭するは、今一時の処はどういうものという。日々尽す処は、皆受け取る。今一時処、どういうものと思う処、よう聞き分け。親が憎いという親は無いで。ならんという理は無いで。ならんという理は、救けて貰わんやならんという処、いんねんの一つの理がある。なれども一つ踏ん張らんやならん。いんねんの理をよう聞き分け。何でも救からんやならんと思う。をやは救けんやならんと思うに、ならんというはいんねん。前生の理である。どうでもならんと思う理をよう聞き分けてくれ。世界に皆映してある。ようこの理を聞き分けて貰いたい。