明治二十三年四月二十七日
藪田林兵衞五十五才

さあ/\だん/\の席返やし/\の席をして、さあ一日の日というは生涯、心一つの理を以て一つ席とす。席に順序一つの理は、よう聞き分け。生涯の理は諭しよ。生涯の理を諭するには、よう聞き分け。難しい事は一つも言わん。どうせいこうせい、これは言わぬ言えぬ。言わぬ言えぬの理を、聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。それ人間という、身の内というは、神のかしもの・かりもの、心一つ我が理。心の理というは、日々常という、日々常、どういう事情どういう理幾重事情どんな理でも、日々に皆んな受け取る。受け取る中に、たゞ一つ自由という、この理は何処にあるとは思うなよ。たゞめん/\の精神一つの理にある。日々常に誠一つという。誠の心と言えば、一寸には皆弱いように思うなれど、誠より堅き長きものは無い。誠一つは天の理。天の理なら、それ直ぐに受け取ろ、直ぐに返やす一つの理。よう聞き分け。又一つ、一名一人の心に誠一つの理があれば、内々というは、十分睦まじいという一つの理が治まる。それ世界という、成程の者成程の人というは、常に誠一つの理で自由という。よう聞き分け。又一つ、これまで運ぶ尽す中、互いや扶け合いというは諭する理。人を救ける心は、真の誠一つの理で、救かる救けるという。又一つこれまで運ぶ尽す一つの理は、内々の事情めん/\の理に治め。これよりは又、先永くという、先永く事情には、たすけ一条のためこうのうの理を渡そう。さあ授けよう/\/\。あしきはらいたすけたまへ天理王命、と、これを三度又三度々々々三々々理を授けよう。さあ受け取れ、さあ受け取れ/\。

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