明治二十三年四月八日(陰暦二月十九日)
吉田栄助四十二才(兵庫県神戸市三之宮町兵神分教会周旋方)
さあ/\だん/\の席返やし/\の席をしてさあ一日の日という、一日の日には生涯、心一つの理を以て一つ席とす。席に順序一つの理よく聞き分け。生涯の理を諭しよ。生涯の理を諭するには、難しい事は一つも言わん。どうせこうせこら言わんこれ言えん。言わん言えんの理を聞き分けるなら何かの事も鮮やかという。それ人間という身の内という、皆神のかしもの・かりもの、心一つが我がの理。心の理というは、日々常にどういう事情どういう理、いかなる事情どんな理でも日々に皆んな受け取る。受け取る中にたゞ一つ自由という理、自由という理は何処にあるとは思うなよ。たゞめん/\精神一つの理にある。日々常に誠一つの心というは、一寸には弱いように皆思うなれど、誠より長き堅きものは無い。誠一つは天の理。天の理なら直ぐに受け取る直ぐに返やすは一つの理。又一つ、一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦まじいという一つの理が治まる。それ世界成程という、成程の者成程の人というは、常に誠一つで自由という。よく聞き分け。又一つ、これまで長らで運ぶ尽す中に、互い扶け合いというはこれは諭する理。人を救ける心というは、真の誠一つの理で救かる理が救ける。よく聞き分け。又一つ、これまで運ぶ尽す一つの理は、内々の理めん/\事情理に治め。これより先永く事情に、たすけ一条のためこうのうの理を渡し置こ。さあ/\授きよう/\。あしきはらいたすけたまへ天理王命、と、これを三度又三度々々々三々々の理を授きよう/\。さあさあしいかり受け取れ/\。