明治二十三年十二月
中山会長御結婚に付、神戸より飯降政甚も清水与之助供しておぢばへ帰る事の願

さあ/\直ぐと連れ帰らにゃならんで。何をすれば事情尋ねる思やん。それ/\取扱い事情一時さしづ不都合無きよう。後々思やんまあ待ち兼ねた。皆嬉しい、皆同じ、皆思う。紋型無き処からしんばしらと話掛けたる事情を思えば、生涯一日の日、又々あろうまい。言われた一つのふしという定め、どんな芽が吹くか知れん。言わず語らず世上世界始まる。何処こう彼処はこう、どれだけしようとても成らん事情はどうしても出来ようまい。日々の事情年々の事情、どんな事情も嬉しい察し。二度無い。うっかり聞いて居れば世上にある。すっきり出来ん、二度出来ん。

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