明治二十三年十一月二十八日
永尾よしゑ背中痛み寝起も仕兼ねるにより願
さあ/\身上の処尋ねる。どういう事である。何心なく身上という。一つの事情不足、一つ事情よう聞き取れ。何程聞いても分かろうまい。十分の理である。十分の身である。若き事情、一名一人の事情治まれば又一つという。どれだけどうしようと思えども叶わん。身の内の処では勝手という理は出せようまい。何程結構、日々事情いつ/\までという。身上に一つの事情あれば、何の楽しみもあろうまい。めんめんの勝手というが、何遍諭せども一寸も治まらん。もう/\十分々々。何も彼も治めてある。なれど勝手がある。勝手はどうもならん。親の事情親の理聞き分け。身の処にて不足あればどうもならん。勝手がどうもならん。親々の間に何の差さありも無い。親々の理を聞き分け。身上に不足あれば何程勝手を出そうと思えど、どうもなろうまい。軽きと思えば違うで。ようこれを聞いて置け。