明治二十三年十一月二十一日(陰暦十月十日)午後七時
本席寒気さし右肩骨あばら痛み咳出で胸痛むに付願
さあ/\/\/\、まあ/\何とも無くば何とも無い。皆んなどんな所に居ても心の理が初まり。行て尋ねて来うか。尋ねる処どんな者引き出すとも分からん。今の処余程難しい道や。なれど、何にも怖わいという道は一つも無い。なれど一つの道は聞いて置かねばならん。まあ一寸尋ね掛けるから、一寸さしづしてある。これは実際であろうと思う。誠を先に取ってはどんならん。誠は一寸に捜しても無い。誠は尽きん、尽きんが天の理。誠と言うて居れば、これより誠は無いと思う。なれど直き曇る。今日は晴れたと思えば変な所より雲が出る。先々の処、末々の処、皆見定めてある。もう直きや。どんなもの作るにも旬々という。誠さえ十分固めてあれば、何も案じる事は一つも無い。誠薄ければ種が失う。詰まる処皆治まってある。今度から一寸にふを変える。前々より知らして置くから、その日来たらあゝ前に聞いたなあと言う。どう成るもこう成るも皆治めてある。どうしようこうしようと思うても、あゝふんうと言うような事がある。難しい処遁れるが、よう見て居やにゃならん。よう聞き取って置け。皆談じ合い、内々へも伝え、いつも歌のように聞いて居ては、道が緩むと、それ危ない所が出ける。よう聞き取ってくれねばならん。